フェリー船内にエレベーター設置

明石港と淡路の岩屋港を結ぶ、明石淡路フェリー(たこフェリー)では、
2010年3月から、船内にエレベーターを設置したフェリーを運航しています。エレベーターがついたのは、全3隻あるうちの1隻です。
これまで、船、特にフェリーではバリアフリー化が難しく、急な階段を上がることがほとんどでした。

新聞記事

2010年3月4日付の、毎日新聞淡路版に記事が掲載されました。

船内のエレベーター 車イス対応のステッカー

車両甲板と客室甲板の上下移動にエレベーターが設置されました。



エレベーター入口 エレベーター入口

入口を入り、その奥に通常のエレベーターがあります。
小さな敷居はスロープで処理され、
車イスの乗船時には、船員さんが付き添ってくれます。


船上からの風景 船上からの風景

船からは、このような景色が見られます。
車イスで船旅というのは、今までなかなかできませんでした。


お話を伺ったところ、これまで車イスでの乗船はできなかったそうですが、これからは気軽に利用できそうです。

今回のエレベーター設置は、利用者の要望の声や、国土交通省の社会実験から実現したそうですが、フェリーに車イスで乗船できるようになったのは画期的なことと感じます。

車イス利用者にとっては、運転免許を持っていなければ明石海峡大橋の利用はできず、付き添いなしでは高速バスにも乗りにくい現状です。今回のエレベーター設置がバリアフリー化ということだけにとどまらず、明石側・淡路側両方から、気軽に出かけるきっかけとなればと思います。


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