観光客向けに「どこでも車いす」の取り組み

NPO法人ウィズアスが運営する「神戸ユニバーサルツーリズムセンター」では、
2009年4月から「どこでも車いす」という事業を開始しました。

これは、NPO法人 ウィズアスがユニバーサルツーリズム事業に取り組む中で、
『神戸を観光するのに、長距離を歩くのは難しい。車イスを貸してもらえないか』
『ホテルや観光施設の中では車いすを借りられるが、観光用には持ち出せないのか』
という要望や悩みが、高齢者を中心に多かったそうです。

神戸ユニバーサルツーリズムセンターではこういった要望などをもとに、
神戸市からの受託でこの事業を開始したそうです。

どこでも車いす 利用しているところ

(写真提供:NPO法人ウィズアス)

ホテル・インフォメーションセンターなど、市内中心部10ヶ所(09年10月末現在)で貸出ししており、
利用は神戸市内に限り、時間は各施設オープン時間〜17:30まで。(ただし、貸出ホテル宿泊者は夜でもOK)

主に県外からの旅行客を想定しており、WING KOBEの担当の方は、
『新神戸駅と神戸空港から観光地への移動などに活用してもらうことで、
県外から来られた人に安心して観光を楽しんでほしい。
現在は、月に30件ほどの利用だけれど、マップや「どこでも車いす」の取り組みなどを通じて、
神戸を”安心して訪れることのできるまち ”としてアピールしていきたい』と話しておられました。

また今後は、車いすで通りやすいルートも紹介していければということで、
高齢者・障害者の観光サポートへの取り組みは、これからも期待できそうです。

観光サポートの事業をされていることもあり、観光客の利用を想定しているとのことですが、
神戸市内の高齢者・障害者が利用しても良いので、ちょっと長距離の移動のときには本当にありがたいと感じます。

また、こういう取り組みが(有料・無料かかわらず)他の地域にも広がれば、日帰り旅行などのときにすごく便利で、
高齢者・障害者の外出を大きく助けることにもつながるので、ぜひ続けてもらいたいと思います。

参考: KOBE「どこでも車いす」公式HP へのリンク


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